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北野天満宮 その2

2010年11月25日 23:01

さて、天神さんには多くの石灯籠があり、
その中でも、有名なのが「大黒天の灯籠」「渡辺綱の灯籠」「織部灯籠(キリシタン灯籠)」の三つの灯籠です。


大黒天の灯籠

北野天満宮 大黒天の灯籠05034

中門(三光門)の東南にあるのが、この「大黒天の灯籠」です。人だかりが出来ている時もあって、なかなかの人気者です。というのも、見てください、この大黒さんのふたつの大きな鼻の穴を! 

北野天満宮 大黒天の灯籠00529

実はこのくぼみは、大黒さんの口とも、えくぼとも言われているのですが、どう見ても鼻の穴にしか見えません(笑)。
もし人だかりができていれば、その参詣者たちは、おそらくこの大黒さんの穴に、周りに落ちている米粒ほどの小石を拾って乗せようとしているはずです。そして滑り落ちることなく小石が穴にとどまれば、その小石を大切に財布に忍ばせておきます。これでお金に不自由しないこと、間違いなし! という言い伝えがあるのです。

神社の説明によると、安政2(1855)年10月、河原町正面にあった「大黒屋」を中心とする質商組合によって奉献された石燈籠だそうです。

しかし、この穴が年々大きくなっているのは気のせいでしょうか。
「雨垂れ石を穿つ」ということわざがありますが、「人の信心、大黒の鼻を穿つ」とならない事を祈るばかりです。


渡辺綱の灯籠
北野天満宮 渡辺綱の灯籠05044

拝殿の前にあるのが、「渡辺綱の灯籠」です。渡辺綱(天暦7(953)年― 万寿2(1025)年)の名前くらいは聞いた事があるでしょう。
平安時代中期の武将で、源頼光に仕えた四天王の一人。大江山の酒呑童子退治や、一条戻り橋の鬼の片腕を切り落とした逸話は有名ですね。

「渡辺綱が所用で夜半一条戻り橋にさしかかると、若く美しい女性に深夜のこととて家までおくってほしいと頼まれる。しばらく行くとその女性は恐ろしい鬼の姿となり綱を捕らえて舞い上がり、愛宕山へ連れ去ろうと北野天満宮上空にさしかかる。その時、綱は太刀を抜き放ち、綱を掴んでいた鬼の片腕を切り落とし難を逃れる。」

北野天満宮 渡辺綱の灯籠00533

渡辺綱が飛び降りたのが、北野天満宮の回廊の屋根だったというのです。綱は、天満宮の大神のおかげと感謝し、寄進したのが、この灯籠というわけです。
灯籠の足下には賽銭のつもりでしょうか、一円玉や五円玉がたくさん落ちていました。


織部灯籠(キリシタン灯籠)

北野天満宮 織部灯籠00554

「大黒天の灯籠」の向かいにあるのが、「織部灯籠(キリシタン灯籠)」なのですが・・・、見つけにくい場所に佇んでいます(泣)。いかにもキリシタン灯籠という感じですね。

古田織部(天文13(1544)年― 慶長20(1615)年)は、安土桃山時代の大名で茶人。武将としては、信長、秀吉に仕え、茶人としては、利休七哲(千利休の高弟である7人)のひとりに数えられます。
千利休が大成させた茶道を継承しながらも、より奇抜な発想を好み、茶道具、造園、建築の分野で、「織部好み」と呼ばれる流行をもたらしました。その「織部好み」に代表されるものが「織部焼」であり「織部灯籠」なのです。

そもそも、「織部灯籠」とは、古田織部が創案したものとも、奇抜な形が「織部好み」として名付けられたものとも、由来は定かではありません。
典型的な形としては、傘の部分にアルファベットを組み合わせた記号を陰刻し、灯籠の足下にはマリア像や聖人の立像を浮彫にしている、というものです。しかし、これが本当にキリシタンの遺物かどうかさえ否定する学者も多いようで・・・、謎に包まれた灯籠とはいえ、異風好みの桃山時代には大流行し、現在も全国各所で散見する事ができます。

北野天満宮 織部灯籠00555
〈足下のレリーフは、全く識別出来ません〉

キリシタン灯籠といえば、川端康成の『古都』ですね。

すみれの花の下あたり、もみじの根かたには、古い灯籠が立っている。灯籠の足にきざまれた立像を、千恵子の父はキリストだと、いつか千恵子に教えたことがあった。
「マリアさまやおへんの?」と、その時、千恵子は、「北野の天神さんに、よう似た大きいのがありましたえ。」






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