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酒場ミモザ その2

2010年08月26日 00:07

酒場ミモザ 復刻版

「ミモザ」のモデルは、河原町三条を二筋下がった小路に実際にあったバー「リラ亭」で、1990年、マスターの死によって惜しまれながら閉店したそうです。
その後、マンガにも登場する常連客によって「カリン亭」として受け継がれ再開しましたが、2000年にはその店も閉店したとのこと。

また「リラ亭」は、加藤登紀子が歌う『時代遅れの酒場』のモデルにもなりましたが、マンガの印象と歌の感じとはいまいちリンクしないですねえ・・・。
印象の違いは、学生上がりの作者と、加藤登紀子の歩んできた人生の違いでしょうか(いや、重いとか軽いとかって訳じゃないんですよ・・・)。
訪れる人によって印象の変わる飲み屋っていうのは、店主のエゴが少なそうで、なんだか好感がもてます。


“とだともこ”さんは、現在“ほうさいともこ”として(たぶん結婚されて名字が変わったのですね)、寡作ながら、たまにマンガも書かれているようです。
2008年12月号の「月刊アフタヌーン」では、10年ぶりに読み切りとして「もりもり」という作品を書いていました。
それは、京都白川近くの姉弟が営む居酒屋が舞台の人情話。
画力はミモザ時代よりも数段上がったように思えますが、作品の“味”としては、ミモザの方がはるかに・・・上ですね。

もりもりIMG_0001_convert_20100825134142   もりもりIMG_0002_convert_20100825134246


そして2010年5月には、ぶんか社より復刻版『酒場ミモザ』が発刊されました。
1巻から3巻までの中から、20のエピソードが入っていますから、なかなか手に入らないことを考えれば、
これで『酒場ミモザ』の世界観を手っ取り早く味わえます(出来ることなら、全4巻をそのまま復刻してほしかった)。

ただ、興味深いのは、復刻版のあとがきにあった制作当初のエピソードと、連載を打ち切った経緯です。
2代目のマスターに自分のふんどしで相撲を取れと引導を渡されたから、とのこと。
現在は法廷画家をしながら、今後もマンガとの二足のわらじでいきたいと決意を語っていらっしゃったので、
これからもほうさいさんのマンガは読めるようで何よりです。

でもね、他人のふんどしと言っても、誰の人生も所詮、他人のふんどしで相撲を取っているようなものじゃないですか?(笑)。



追記。

自分の周りで、モデルとなったバーを知っている人間がいないかと気にかけていましたら、
何度か行ったことのある人がすぐ近くにいました。
穏和そうなマスターで、外見の印象としては柳原良平がデザインした
トリスウイスキーのイメージキャラクターのおじさんに似ていたとか(行ったことのある方、どうですか?)。
レコードの汚れを食器用洗剤で拭き取って、プレーヤーに掛けたり、
店が混んでくると客がカウンターの中に入ってワイワイと繁盛していた店のようです。

酒場ミモザIMG_10002_convert_20100825132459


今では『酒場ミモザ』の古本価格もびっくりするほど高騰しちゃってます(AMAZONで調べてみると、なかなか手に入らない第4巻にいたっては6千円!)。
ちなみに、ごく稀にですが、大手古本店のネット販売で数百円で売られていることもありますので、全編を読みたい方は辛抱強くさがしてみましょう。

これだけ偉そうに語って今さら言うのもなんですが・・・実は第4巻は持っていません。
何千円も出してまで、買う気にならないというよりも、
自分の中では、まだこの物語を完結させたくないのかもしれません・・・。

酒場ミモザIMG_10007_convert_20100825132940





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