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愛妻物語 その2

2010年12月01日 00:53

シナリオ・ライターの沼崎敬太(宇野重吉)は、下宿先の娘・孝子(乙羽信子)と恋に落ちます。
しかし、彼女の父(香川良介)はお堅い建築家で、浮き草のような脚本家稼業の沼崎との結婚には断じて反対でした。唯一、彼女の母(英百合子)だけがふたりに理解を示してくれます。
時代は、戦争が影を落とし、映画会社も企業整理されることとなり、一介の研究生である沼崎は人員整理の対象になりそうです。
ふたりは職を求め、京都にやってきました。駆け落ち同然の京都行きでした。

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〈沼崎が増田企画部長(清水将夫)を頼り、訪ねた撮影所のモデルは下鴨宮崎町にあった松竹京都撮影所ですね。所長は菅井一郎が演じています〉

そこで入社試験を兼ねて、当時日本を代表する映画監督・坂口(滝沢修)の脚本を書くよう求められます。

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〈映画監督・坂口のモデルは、新藤兼人の師でもある溝口健二〉

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〈引っ越してきたのは夏。祇園囃子が鳴り響く中、将棋をしようと言い出す孝子。星影のもと、物干し場で将棋を指すふたり・・・。いい絵です〉

しかし、シナリオを読んだ坂口からは「これはストーリーですね、シナリオになってない。筋書きの程度だね」と酷評され、愕然とします。

自信を失くした沼崎でしたが、妻の孝子は気丈でした。孝子はひとり会社に赴き、無給でもいいからと夫の一年間の猶予を懇願し、会社も孝子の熱意に折れ、僅かながらも手当の出る職を沼崎は得ることが出来ました。

それから一年間、孝子は内職をして夫を支え、沼崎は古今東西の劇作を読みあさり、再起を図ります。

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〈沼崎の新しい日課は・・・、朝、机に向かい世界中の戯曲を読む。昼、食事が済むと近くの鴨川へ行く。鴨川で子どもたちと混じって浅瀬を上ってくる“ハヤ”を捕って遊ぶ。夜、夕食が終わると、また机に向かう・・・って、やけに優雅な生活ですね(笑)〉

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〈沼崎が住んだ京都の長屋の隣に住んでいたのは、安さん(殿山泰司)と奥さん(大美輝子)。友禅の下絵描きを生業としています。引っ越しの挨拶に来た沼崎に、安さんは職人らしくぶっきらぼうに接しますが、若い沼崎夫妻の苦労する姿を見て、次第にふたりを励ます存在となるのです〉

ようやく、坂口に認められる脚本が出来た時、孝子は吐血し、結核を発症してしまうのです。
貧しい上に戦時中ということもあって、満足に栄養をとることも出来ず、沼崎の成功を見ることなく、ついに孝子は息を引き取ってしまうのでした。

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〈「あなた、一生シナリオを書いてね。あなたの一生はシナリオなの。シナリオを書くことなの」それが、孝子さんの遺言でした〉





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