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安寿子の靴 その3

2010年11月15日 00:13

あらすじ・・・2/3です。 



借金取りの曽根から逃げきった少年と少女は川縁で休んでいる。
少女は赤い靴について尋ね、少年は説明する。
これは姉のもので、片方は昔、川上の深泥が池で落としてしまったのだと。
そして、工藤と姉はかつて夫婦で、姉は去年、産褥熱が原因で亡くなってしまい、赤ん坊も死産だった。

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〈ロケは宝ヶ池でしょうか。深泥が池はボートで遊ぶようなきれいな池ではありませんが、些末なことはこの物語には関係ありません〉

赤い靴は少年が姉にプレゼントした物だった。病身の父親が働けないせいで、姉夫婦から仕送りを受けていて、その感謝の気持ちが込められていた。
姉は弟から深泥が池のボートの上でプレゼントをもらった際、あまりのうれしさで、はしゃいだ拍子に片方の靴を池に落としてしまったのだった。

「これも今月で終わりだな」少年はそう言って、工藤から受け取ってきたはずの金をポケットに探すが、見あたらない。借金取りから逃げる途中で落としてしまったのだ。
落とした金を作るため、高校生と偽り飯場でのアルバイトに就くが、一緒についてきた少女に中学生だとばらされてしまう。

少年は不良の友人・中畑から5万円で年増夫人(藤田弓子)とデートをしてほしいと頼まれる。

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別れた若い男のいる飲み屋に少年と連れだって入る年増。しかし、少年は前もって払われるはずのお金のことで頭がいっぱいだった。
前金がほしいなら口で取れと言う年増。そして紙幣を口でくわえた時、外で待っていたはずの少女が店へ入ってきた。「おにいちゃん。鞄取られちゃった。あのサラ金のおじさんに!」。

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〈ニッポンのお母ちゃん・藤田弓子にこんなケバい役をさせるなんて・・・〉

川縁で少年の鞄を漁る曽根。少年の大切な赤い靴も教科書と一緒に川に投げ出されてしまった。夜の鴨川で少年と曽根との乱闘。少女も少年に加勢し、曽根を棒で殴る。

またしても曽根の元から逃げ出したふたりだったが、赤い靴は少女が隠していたのだった。
すぐに言わなかった少女に腹が立った少年は怒って頬を撲つ。
「どうして隠した!」と激高する少年に、「あなたがわたしよりもあの靴を大事にするからよ!」と大人のような口ぶりで答える少女。「かえすよ、どうせあの靴にはかないませんよ・・・」
靴は店の前のゴミ箱の中に隠してあった。

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「でも、そんな片方だけの靴、誰が履くんだろう?」「沈めるんだ・・・」「どこに?」「あの池に」「明日?」「ずっと先」「いつよ」「一人前になった時」「それいつ?」「嫁さんができた時とか・・・」「お見合いはやめた方がいいわよ」「じゃあ、恋愛」「うん!」
「その時、池にボートを漕いでいき、その人の足に履かせて落としてもらう」「すると安寿子姉さん忘れるの?」「たぶん」「じゃあ、私のことはいつ忘れるの?」「今日が週末だから・・・」「だから?」「次の週が始まる頃かな」「じゃあ、明日いっぱいしか一緒にいられないの?」「そうかもね」「どうしてさ?」「だって食わせられないもの」「あたし何も食べなくてもいい!」「でも金のかかりそうな子どもだよ」

夜の京都の繁華街を手を繋いで徘徊していたふたりだったが、少年は交番の前で足を止め、「迷子です」と巡査に突きだし走り去る。
その背に少女の「おにいちゃーん、おにいちゃーん」の声が響く。

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少年は中畑の部屋に戻った。前金をもらえなかったという少年に「今、これだけしかねーけど」と中畑は何枚かの一万円札を差し出した。とっさのことで、その一万円札を年増に命じられたように口で受け取ってしまう少年。
その屈辱的な仕草を見た中畑は「お前、そこまでやらされたのか? よし! 俺が2倍、とってきてやる!」と、年増のいる店に向かった。





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