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安寿子の靴 その4

2010年11月15日 00:18

あらすじ・・・3/3です。 



交番を抜け出してきた少女が少年のいる中畑の部屋にやってきた。「ちょっとひどすぎるんじゃない、おにいさま。何でだよ、何であんな別れ方をするんだよ」少女は少年を責める。
「ふたり一緒の親のところに帰ろうよ、さびしい、さびしいよー」少年に甘える少女は、前に泊まった時の安寿と厨子王の話の続きを聞きたいという。

夜中、少年が寝ている横で少女は自分の髪をはさみで切る。厨子王と離ればなれになりたくなかった安寿が髪を切ったように。

安寿子の靴000191
〈見事な虎刈りになってしまった少女〉

少女は夢を見た。少年とボートに乗って赤い靴を自分が履いている。それを池の中から少年の姉が受け取る夢を。

朝、中畑が部屋に帰ってきた。年増の元恋人に刺されながらも少年のために金を取ってきたのだ。しかし、すぐに警察が中畑の部屋に乗り込んでくる。

部屋に踏み込んだ警官に少女は見つかってしまう。
警察に連れて行かれた少年は「いたずらしたかったんじゃないのか?」と屈辱的な言葉を向けられるも、黙ったままでいた。

安寿子の靴000198
〈取り調べの刑事には小林稔侍〉

そこに東京から少女の母親がやってきた。少女の手を引っ張り叫ぶ。「やすこ! 帰るんです。やすこ!」
「やすこ? 安寿と書く?」「ううん、こういう・・・」少年の手のひらに指で文字を書く少女。「ただのひらがな?」その横から少女の母親が「もう話しかけないで!」と少年を平手打ちにする。
「もう他人です、この話を最後に」そう言って少年は話し始める。「都へ落ちる厨子王は、自分を見送る安寿の小さな姿を振り返り、山で一緒に暮らすため、髪を切った姉のことがようやく飲み込めた・・・それは・・・」。

安寿子の靴000205

少女は母親に引っ張られながら、部屋を出る。「やだよー、ふたり一緒の親を探そうと言ったじゃないかー! おにいちゃーん、おにいちゃーん」と叫びながら。
少年は少女のいなくなった部屋で話の続きを口ずさんでいた。「それは一緒に暮らすためではなかった。弟を逃がすためだった。そしてバラバラに生きるためだった。さようならやすこ。さようならやすこ。姉さんの生まれ変わり」。

警察署の前で、母親に上着を着せられる少女。風にはためく上着の裏には少女の名前が記してあった。「安寿子」と。



・・・おわりです。



1984年の放送から18年後、NHKアーカイブスでの再放送で主役のふたりは再会します。

安寿子の靴000209

少女役の泉リリセ(この時は麻山ウランに改名)さんは、学業に専念するため、芸能活動をやめていました。そして卒業と同時に本格的な女優として復帰を目指していたようですが・・・。NHKアーカイブスの司会を務めていた加賀美幸子氏との応答を見ていても、残念ながらあのときの輝きは全く失われておりました・・・。


あ、そうそう、やっぱりいい映像にはいい音楽がつきものですね。音楽は中島みゆきが担当していました。

このドラマ、舞台が京都ですが登場人物に京都弁を喋らせていません。それがまたいいのです。
京都や関西が舞台だからと、イントネーションのおかしい関西弁を喋らせるのなら、いっそう標準語で演じてほしいものです。
そんなリアリティはドラマや小説に必要ないのです。まあ、うまい京都弁、関西弁なら話は別ですが・・・。





コメント

  1. 桃山 | URL | PCC3JjTU

    はじめまして

    「安寿子の靴」で検索して、ここに辿りつきました。
    高校生の時にたまたまこのドラマを観て、とても印象に残っていました。といっても、タイトルも忘れちゃっていて、ストーリーもよく覚えてなかったんですが、最近、Wikipediaで小林麻美のページを見てドラマのタイトルがわかり、YouTubeで全編観ることができました。赤いハイヒールを履いた姉が水の中に消えてゆくシーンが印象的です。

  2. miyakotenjin | URL | -

    桃山さん、ようこそ!

    こんな名作、そうそう、ないですよねっ。
    自分も昔(いつだったんだろう・・・?)偶然見ただけなのに、なぜかずっと印象に残っていました。

    それがネットで探して見られるなんて、ホントいい時代になりましたね(どうせならNHKはDVD化すべきですっ)。

    小林麻美の役柄もこれ以上ないくらいハマリ役で・・・。この人、結婚してキッパリと引退されたようですが、そんな生き方も含めて、なかなかオットコマエです(笑)。

  3. 桃山 | URL | PCC3JjTU

    ありがとうございます

    さっそくの返レス、ありがとうございました。たまたま観ただけなのに、四半世紀もの間、僕の記憶の片隅に残り続けていたドラマ。本当に名作ですよね。ほんと、DVD化して欲しいですよね。YouTubeで観れて、昔、たまたま会って親切にしてもらった人に久しぶりに再会したような、そんな気分です。

  4. miyakotenjin | URL | -

    こちらこそ、ありがとうございます。

    ご丁寧にありがとうございます。
    駄文をつらつらと書いております。お暇な時に、ぜひまたお越しくださいませ~。

  5. インサイト | URL | i5b2d1HI

    はじめまして。安寿子の靴のファンです。

     1984年10月、小学校5年生の秋です。土曜の夜、当時はひょうきん族など
    面白い番組が土曜にあり、一週間の楽しみみたいな感じで。そんな時、
    たまたま母親が見てたのが「安寿子の靴」でした。

     ・・・もう、とても切なくて、、で、、その当時同世代の泉リリセちゃんが
    可愛くて(笑)引き込まれましたね。水の演出、音楽なども。
     
     ただ、当時うちは貧乏でビデオがなく(苦笑)
    番組タイトル・そしてリリセちゃんの名前などをメモして、いつか
    見たい、リクエストしようと記憶していました。頭の中にすりこまれる
    くらいに。

     そうやって月日が流れて、2001年の再放送も気づかず、、youtubeが普及してから
    いつも検索かけて、、でもなかなか、、そうしたら最近ようやく観れました。
    色あせないですね。自分にとって、ベスト3に入る名作です。
     
     この解説、とても読み応えありました。さすがライターさんです。

     これからも、ライターならではの切り口、楽しみにしております。

     ちなみに、、ベスト3といいましたが。、同じくNHKの1987年のドラマ、
    「橋の上においでよ」堤真一さん・南果歩さん主演のドラマです。
    なんとか見たいものですね。。

  6. t.okuno | URL | -

    インサイトさん、いらっしゃいませ。   

    あたたかいコメントをどうもありがとうございます。
    ちょうど年代的にビデオが普及するか、しないかって時ですね(笑)。

    よくその当時から憶えていらっしゃった・・・というか、それほど印象に残るドラマだというのは間違いないですネ。

    少し前のNHKはホント好いドラマが多かったように思います。インサイトさんのおっしゃる「橋の上においでよ」もぜひ見てみたい!

    ちなみに、自分がもう一度見たいのは『活動寫眞の女』(1999年)。奇しくもこれもNHKでしたが。
    原作の浅田次郎の小説は、このブログでも紹介しましたが、ドラマでは主演をつとめた橋幸夫の長男(今は全く見かけないですね)や、田村高廣の存在感、それに夕暮れの鴨川にかかる荒神橋での怪しげな情景が、幻想的な題材の物語をよりいっそう魅力的に映していたように思うのです(もう今ではうろ覚えですが(苦笑))。

  7. インサイト | URL | i5b2d1HI

    返信ありがとうございます。

     ビデオがなく、内容をメモまでしてましたからね(笑)あと、、何故印象に
    残ったかというと、一個下の子に似てたんですよ、リリセちゃんが。
    初恋ではないけど、、なんか淡い記憶として残ってます、ドラマと現実が
    重なって。

     『活動寫眞の女』、知らなかった、、でもやっぱりNHKですか。
    実は自分は元地方テレビ局勤務、日テレ系で。民放よりもNHKの
    ドラマのほうが確実に面白いです。視聴率ビジネスではないってのも
    影響はしてますが・・

     夕暮れの鴨川とか、、やっぱ景色の描写がいいですよねえ、、
    自然の音とか、、あとは生活音、そういうノイズが好きです。

     そのドラマ、見てみたいですね、、再放送しないかな、、

     ちなみにミクシイのコミュに安寿子の靴、ありました、
    さっそく入りました(笑)

  8. t.okuno | URL | -

    いいものが売れるものでもなく、
    売れるものがいいものというわけでもなく・・・。

    かといって、何事も数字あっての物種ですからね。
    どの世界も難しいです(泣)。


  9. 通りすがりの同級生 | URL | -

    泉リリセさんは、監督の三枝健起さんのお嬢さんですよ!

  10. t.okuno | URL | -

    通りすがりさん、コメントありがとうございます。
    ああ、なるほど、監督の娘さんでしたか。
    最後のシーンのざん切り頭もそれで、妙に納得です。
    いくら子役とはいえあの虎刈りは、
    演出としても他人の子にほどこすには少し酷ですものね。

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