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百万遍知恩寺

2010年11月02日 00:45

百万遍知恩寺 

百万遍知恩寺04780


百万遍知恩寺で、恒例「秋の古本まつり」が開かれていました。今年は10月30日から11月3日までのようです。
夏の下鴨神社の「納涼古本まつり」に比べれば、出店数は少なめですが(夏は近畿一円からの出店で、秋は京都の店だけのようです)、気候は格段に秋の知恩寺の方がいいですね。

百万遍知恩寺04785

ただ今年は、あいにく台風の影響もあって、天候には恵まれず、古本店の皆さんには気の毒でした・・・。
さて、自分は特に古本好きということでもないので、たまたま通りかからなければ入りませんでしたが、偶然欲しいものがあり、一冊ゲットいたしました。
近代文学館 精選 名著復刻全集「武蔵野書院版『檸檬』梶井基次郎」(1976年刊)です。


DSC04805.jpg
〈近代文学館 精選 名著復刻全集「武蔵野書院版『檸檬』梶井基次郎」〉

山門入ってすぐ右に店を構える紫陽書院さんで購入。500円也。

梶井基次郎が亡くなる一年前(1931年)、生前唯一の本として武蔵野書院から出版されたのが作品集『檸檬』。
ホンモノを手に入れることは不可能なので、このよくできたホンモノに見紛うニセモノでも大満足。

百万遍知恩寺04794



さて「百万遍」といえば、今出川通りと東大路通りの交差点の名称ですが、もちろんその由来は北東に位置する浄土宗大本山の知恩寺にあります。

百万遍知恩寺04796



慈覚大師円仁上人(794-864)が加茂の神宮寺として創建した庵が、その場所(現在の相国寺付近)から「賀茂の河原屋」と呼ばれます。
その後、今から800年前に浄土宗の開祖・法然上人(1133-1212)が度々この「賀茂の河原屋」を訪れ、念仏の教えを人びとに説き、遺訓である「一枚起請文」を記し、弟子の源智上人に託すのです。
法然上人の没後、源智上人は法然上人の御影を祀り、ここを念仏道場と改め、法然上人の“恩”を“知”る“寺”から「知恩寺」と名付けます(知恩寺の一世は法然上人、二世は源智上人となっています。ちなみに同じ浄土宗の総本山・知恩院よりも“知恩”はこちらの方が早く名乗っているのです)。

元弘元(1331)年、都に疫病が大流行しました。
時の住職である8世善阿上人が、後醍醐天皇の勅命によって念仏を7日間にわたり百万遍修すると、たちまち疫病は鎮まりました。
この功により、寺に「百万遍」の号と、弘法大師の筆になる「利剣の名号」(剣のように尖った文字で「南無阿弥陀仏」と書かれた文字)を天皇から賜ったのです。

戦乱や火災に度々遭い、数度の移転(弘和2(1382)年に一条小川へ、文禄元(1592)年には寺町通り荒神口上ルへ)を経て、寛文2(1662)年に現在の地へ移り、阿弥陀堂や御影堂をはじめとする豪壮な七堂伽藍が整ったのでした。


百万遍知恩寺都名所図絵 p


長徳山知恩寺百万遍は浄土鎮西四ケの一本寺なり、古は加茂の神宮寺にして、慈覚大師の草創なり。法然上人鴨下上を尊信ありて感応を得給ひ、一宗を弘通し給へり。又ある時鴨皇太神宮懇う望ありて、末世衆生のため一枚起請を書しめ給ふ、是より当寺を改て念仏の道場とし、徒弟勢観房源智上人に附属し給ふ。〔源智上人は当寺の二世にして、備中守師盛の男なり、無双の智者といひ伝ふ〕後醍醐天皇の御宇に、日本大に疫癘流行て死するもの数しらず、帝これを憐給ひて諸の祈祷ありといへども更に験なし。時に当寺の八世善阿上人に勅命ありて是を祈らせ給ふ、善阿参内して更に余行なく、一七日の間念仏すること一百万遍なり、疫病忽に退て天下安堵す、〔此時修する所の大珠数今にあり〕帝大に叡感ありて号を百万遍と賜る。〔此時弘法大師の筆跡利剣の大名号を賜ふ、当寺の什宝なり〕本堂には元祖大師の像を安置す、本師堂の釈迦如来は慈覚大師の作なり、鎮守は鴨太神宮なり。〔毎歳葵祭には当寺に於ても法楽の神事を執行あるなり〕堂前の石碑は、建久年中に小松内府重盛宋朝へ黄金を渡さる、其志に感じて襄陽の龍興寺より石刻の阿弥陀経を賜る、〔今筑前国善導寺にあり〕其形を模す所なり。〔一心不乱の以下廿一字の増字は此石経を濫觴とす〕

『都名所図会』(安永9(1780)年刊行)より



毎月15日には、「手づくり市」が開催され、境内は人で溢れます。





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