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天使の卵

2012年06月23日 11:23

天使の卵 監督・冨樫森 2006年

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原作は村山由佳の『天使の卵―エンジェルス・エッグ』。1993年に「第6回小説すばる新人賞」を受賞した作品です。

冨樫森監督の「非・バランス)(2000年)や「ごめん」(2002年)を見ていると、なかなかに才能ある監督だと思ったのですが・・・この作品はダメでした。
おそらく脚本の段階で難があったのでしょう。少女漫画のような“脳内お花畑”的展開では、なかなかにキツイものがあります・・・。原作を平均的に間引いただけの脚本では、何の感動も生まれませんし、それでは脚本家が存在する意味もありません。残るのは、本当に粗いだけの“あらすじ”です。

そしてこの作品そのものが、監督が本当に撮りたかった映画だったのかどうか・・・。出演者を見ていると、どうも映画会社からの撮影依頼によって撮った“気分の乗らない”作品だったようにも思えます(というか、そうあってほしいものです(苦笑))。


小説では舞台が東京の大泉学園となっているものの、映画ではほぼ全てのロケが京都で行われています。

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〈京都国立近代美術館の館内。窓の外に見えるのが平安神宮の鳥居〉

監督としては、あえて地方都市としての舞台設定を重要視したようで、観光都市としての京都の風景は多く使われてはいません。

WS000193_R.jpg 〈賀茂川の出雲路橋〉


あらすじ・・・。

高校時代の同級生で恋人の一本槍歩太(市原隼人)と斉藤夏姫(沢尻エリカ)はともに大学を目指すが、歩太は美大の受験に失敗。

WS000044_R_20110526204632.jpg 〈木屋町〉

歩太は浪人中、通学の満員電車で一人の美しい女性を見かける。そして数日後、彼の父親が入院する精神病院で、白衣を着たその彼女と再会する。彼女の名は五堂春妃(小西真奈美)。父親の新しい主治医で、恋人・夏姫の8つ歳の離れた姉だった。

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〈歩太が初めて春妃を見かけるのは京福電鉄の車折(くるまざき)駅〉

次第に春妃への思いが募る歩太。そんな中、退院したはずの父親が突然自殺し、元主治医の春妃はショックで病院から姿を消す。

恋人・夏姫に居場所を聞き、春妃の元を訪ねた歩太は、画家であった春妃の夫がかつて自殺し、その罪の意識から精神科医になったという彼女の過去を知る。

歩太は春妃を支えるため、恋人・夏姫に他に好きな人がいると別れを告げた。

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〈京都大学花山天文台の屋上〉

美大にも合格し、歩太と春妃の幸せな日々が訪れるかと思われたが、春妃が突然の発作で死んでしまう。そのお腹には歩太の子供がいた。

生きる気力をなくし、大学を休んで肉体労働のアルバイトに明け暮れる歩太。一方、元恋人の夏姫は高校教師になっていて、偶然見かけた歩太を励まし、春妃の思い出から歩太は一枚の絵を描き、ようやく人生を歩きはじめる。

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〈多くが京都でのロケの中、夏姫が勤める高校は滋賀の比叡山高校での撮影〉


とにかくあらすじをなぞるために、登場人物の心理は二の次で、人の結びつきや生き死にさえも、あまりに唐突に起こってしまう予定調和的な展開。そして、女子高の演劇部チックな役者のクサイ台詞・・・残念な作品の一つです。

主演の市原隼人は俳優としての存在がちょっと野太く濃すぎ。繊細な役柄であるはずの今作の一本槍歩太役には違和感が・・・。反して、沢尻エリカは・・・やっぱり役者としては・・・上手いです(苦笑)。





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