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パッチギ! その2

2010年09月25日 01:13

さて、この映画で一躍ブレイクしたのは、なんと言っても沢尻エリカでしょうが・・・
改めてみるとそれほどでもないんですよねえ(もちろん清楚な佇まいで、演技も自然なのですが)。
(むしろ、昨年公開『愛のむきだし』(監督・園子温、2009年)での、満島ひかり。この人のどえらい演技を見てしまうと、世間がいまだに沢尻エリカで騒いでいるのが、不思議でならないのです)。

パッチギ!_20100925011000


俳優では、高岡蒼甫や波岡一喜、そして小出恵介の演技は自然と目立ってました。主演の塩谷瞬は残念ながら、いまいちでしたねえ・・・。

嵯峨のボーリング場では、アンソン、バンホー、チェドキたちと、東高校空手部との因縁の乱闘が行われ、東高の空手部主将・大西役はケンドーコバヤシ。副主将・近藤役には桐谷健太。
エキセントリックな風貌で怪演した桐谷健太が、このあと、二枚目もこなす役者になろうとは・・・。60、70年代を舞台にした青春映画で、ボーリング場の場面は定番ですね。

パッチギ!_20100925010755


アンソンやチェドキたちは、バンホーの父親が営む廃品回収所から屑鉄を持ち出し、アドベンチャービジネスと称して、学生集会に乗り込み鉄パイプやヘルメットを売り、小遣い稼ぎをします。
集会場は京都大学西部講堂。屋根の三つ星も輝いております。

パッチギ!_20100925010933


映画後半では、『ガキ帝国』でおなじみ「ホープ会」が京都まで遠征に来ます。
ホープ会は当時実在した大阪の愚連隊で、もちろん会員の愛用煙草はホープなのでした。このあたりを登場させるのは、ちょっとした遊び心でしょうか。

登場人物の名前についても少し遊んでますね。
主人公・松山康介の「松山」は原案者の松山猛から、
オダギリジョー演じる坂崎は、フォークルの期間限定再結成時、はしだのりひこの代わりに加入したTHE ALFEEの坂崎幸之助からとったものでしょう(坂崎の実家も酒屋ですしね)。
そして、波岡一喜演じるモトキ・バンホー。このバンホーの役名は、おそらく1997年に亡くなった趙方豪(ちょう・ばんほう)から取っているんでしょうね。
趙方豪は井筒監督の出世作『ガキ帝国』で島田紳助・松本竜介とともに主役を演じた名優です。まあ、この後は主に助演でドラマや映画で活躍していましたが、
『三月のライオン』(監督・矢崎仁司、1992年)や『パン屋襲撃』(監督・山川直人、原作・村上春樹、1982年)での演技は印象深いです・・・。

パッチギ!_20100925010708 〈『パン屋襲撃』より〉


ちなみに、釜山から密入国し、バンホーの家でかくまわれて働く金太郎(きん・たろう)役の趙和(ちょう・たみやす)は趙方豪の甥だそうです。

パッチギ!_20100925010905



これほどの映画を撮ったにもかかわらず・・・、この監督、やっぱり悪い癖が出てしまいます。
『ガキ帝国』の時もそうでした。『ガキ帝国 悪たれ戦争』(1981年)なんて続編をだしてしまいました(さらにひどいのは、在日の趙方豪が豪田遊(ごうだゆう)という日本的な芸名に変えさせられたり、劇中でアルバイト先として出てくる「モスバーガー」に対し「この店のハンバーガーは猫の肉や!」とのセリフを役者に言わせ、モスバーガーの抗議で上映を打ち切られたり・・・)。
そして今度は『パッチギ! LOVE&PEACE』・・・“LOVE&PEACE”ですか・・・、はぁ~(苦笑)。
沢尻エリカをはじめ、かたくなに続編の出演を拒んだ役者は賢明でしたね、ってか、ふつうスベるのわかるでしょ?
いや、スベるだけならまだしも、前作を汚しかねないのです。





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