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小早川家の秋 その2

2012年05月21日 21:19

舞台は京都伏見の造り酒屋・小早川家。大旦那の万兵衛(二代目中村鴈治郎)には、三人の子どもがいます(いました・・・かな)。

長男と長女・文子(新珠三千代)、次女・紀子(司葉子)。
しかし長男はすでに亡くなっていて、店の切り盛りは長女の婿養子で若旦那の久夫(小林桂樹)が任されており、大旦那の万兵衛は半ば隠居状態です。

小早川家の今の懸案は、傾きかけている稼業と、未亡人となっている長男の嫁・秋子(原節子)、そして婚期にさしかかった次女・紀子の行く末です。
万兵衛の義理の弟である北川弥之助(加東大介)は小早川家を心配し、秋子と紀子に縁談を持ってくるものの、当人たちはそう乗る気ではありません。

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未亡人となった秋子(原節子)の縁談相手は、大阪で鉄工所を営む磯村英一郎(森繁久彌)。次女・紀子(司葉子)の縁談相手は銀行頭取の息子。しかし紀子は裕福ではない大学助手の寺本忠(宝田明)に思いを密かに寄せているのです。そして、寺本はこのたび大学助教授となり、遠く札幌へと旅立ってしまうのでした。

そんな小早川家に、もうひとつの騒動が起こります。隠居の身でありながら、隠れるようにコソコソとどこかへ出かける万兵衛・・・。

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〈番頭の山口(山茶花究)に命じられ、店員の丸山(藤木悠)が万兵衛の跡を追います〉

かつての妾であった佐々木つね(浪花千栄子)のいる京都の祇園に出かけていたのです。十数年ぶりに、たまたま向日町の競輪場近くの駅で二人は再会し、焼けぼっくいに火がついたのです。つねの娘・百合子には団令子。万兵衛は自分の子だと思っているようですが・・・。

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父親が妾の元に通っていることを知り、長女の文子は、亡き母が苦労していた当時を思い出し、万兵衛にきつく当たります。

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家族揃って嵐山で亡き妻の年忌法事を済ませ、ご機嫌の様子の万兵衛。ところが、その晩、心筋梗塞で倒れ、一大事に。

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万兵衛の兄弟が名古屋や東京から呼ばれ、妹・加藤しげ(杉村春子)や弟・林清造(遠藤辰雄(現・遠藤太津朗))らが、伏見の家に帰って来るも、翌朝、万兵衛はケロリと何もなかったかのような顔で起きてきて、一同は胸をなで下ろします。

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孫とキャッチボールやかくれんぼを出来るまでに回復した万兵衛。ところが元気さ余って、また妾のつねの元へ・・・。そして、二人で向日町競輪場で競輪を楽しんだ夜、祇園のつねの家で急に亡くなってしまうのです。

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〈二代目中村鴈治郎と浪花千栄子、黄金のツーショットです(笑)〉

遊び人で好き放題暮らしていた万兵衛でしたが、その存在は大きく、商売が続けてこれたのも父親のおかげだったと、家族全員が改めて思い知らされるのでした。

若旦那の久夫(小林桂樹)は、大資本の元へと会社を吸収される道を選び・・・、秋子は縁談を断り、息子と生活を続けることを決意し・・・、紀子も縁談を断って憧れていた寺本の赴任先である遠く伏見から離れた札幌に行くことを決心するのです。

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