--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

二人日和 その2

2011年03月01日 00:32

WS000074_R.jpg

御所近くに住み、代々、神祇装束司(じんぎしょうぞくし)を営む職人・黒由玄を演じるのが、栗塚旭。毎日、梨木神社の「染井の水」を汲みに行き、丁寧にコーヒーを淹れて妻と一緒に飲むのが日課。かつては、醒ヶ井(四条堀川)、県井(京都御所の西)とともに“京都三名水”のひとつでしたが、今でも飲めるのは、この「染井の水」だけです。


WS000053_R_20110225013104.jpg

藤村志保が演じるのは不治の病であるALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症する黒由千恵。徐々に指先、脚先から自由を奪われ、肺の筋肉をも弱らせるという、当人にとっても周りの人間にとっても、つらい病気です。


WS000097_R_20110225013055.jpg

黒由が日課である染井の水を汲んで帰るとき、いつも小学生相手に手品を披露し楽しませている青年が伊藤俊介(賀集利樹)。黒由は妻のリハビリにと、彼を家に招き、妻に手品を教えてもらいます。子どものいない夫婦にとっては彼との交流は息子が出来たように楽しく、妻・千恵の顔にも笑みがこぼれるのです。賀集利樹も嫌みなく好青年を演じていて、なかなかよかったです。


WS000100_R_20110225013051.jpg

賀集利樹演じる伊藤俊介は、遺伝子の研究をしている大学院生。そして、指導教授役にはフォークルの、きたやまおさむ(北山修)センセイ。この人、野村監督の『森の向う側』(1988年)では、なんと主役を演じていました。この作品は村上春樹原作の短編小説「土の中の彼女の小さな犬」を映画化したもの。そんな縁から今回の友情出演にいたったのでしょうが、北山修は1991年の『真夏の少年』にも出演していたようです。野村作品の常連ですね。


WS000254_R.jpg 〈撮影は荒神橋のたもと〉

伊藤俊介(賀集利樹)の恋人・小林恵には山内明日。「明日」と書いて「めいび」と読むらしいです。撮影当時は高校生で、女優としての仕事も初めてに近かったようですが、大人っぽくて大学院生の恋人としては違和感ナシですね。アメリカ留学を決断した俊介と彼女が別れるというストーリーが、老夫婦の物語とリンクして叙情さを増しています。


WS000179_R.jpg

子どものいない老夫婦にとって、いつも店を訪れる娘のような存在が、姪の矢沢江梨子。なぜか華道家の池坊美佳が演じています(苦笑)。この映画の数少ない違和感が、この人の出演そのものと、一オクターブ上がったセリフの言い回し(素人だからしょうがないんですが・・・)。いやしくも、華道池坊家がこの映画のスポンサーか・・・と勘ぐりたくもなります。ところが・・・この人の下手な演技が、なぜか映画の世界観を潰していないことが、不思議。


WS000264_R.jpg

むしろ、友情出演で、千恵を見舞いに来る友人役の市田ひろみ。一場面だけの出演でしたが、この人の演技の方がこの映画にはそぐわないような気が・・・。






コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://2ndkyotoism.blog101.fc2.com/tb.php/190-436ce324
    この記事へのトラックバック


    Twitterボタン

    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。