--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

廓育ち その2

2011年03月22日 02:14

幼い頃から島原のお茶屋「末廣」の女将・仙(三益愛子)の養女として厳しく育てられた、たみ子(三田佳子)。辛く陰湿な廓生活から逃れるため、また、遊女と蔑まれないようにと勉強に打ち込み、高校にも通います。

WS000283_R.jpg

しかし、そんな彼女の思いとは裏腹に、“高校生芸者”として評判となり、学校は退学に。
その後、女将の仙が脳溢血で倒れ、寝たきりになると、たみ子と仙の立場が逆転。たみ子が帳場に座って「末廣」を切り盛りし、寝込む仙に厳しく当たり散らすのです。
病人の世話をするのは、仙の遠縁の娘・宮子(佐々木愛)。「末廣」に引き取られた宮子は下女として「末廣」で働き、たみ子を姉のように慕っています。

WS000046_R_20110220110747.jpg
〈仙役の三益愛子と、宮子役の佐々木愛〉

たみ子が女将になると、その厳しさと薄情さに、次々と芸者がやめていき、そして、お茶屋経営も厳しくなり、さらに追い打ちをかけるように売春防止法が施行されようとしていました。
寝たきりの仙と、宮子を抱え、身動きの取れないたみ子の唯一の希望は、結婚を約束している医学生・新田茂巳(梅宮辰夫)の存在。

WS000121_R.jpg
〈右が新田茂巳を演じる梅宮辰夫。二人が歩くのは金戒光明寺の山内〉

結婚の障害となっていた寝たきりの仙が亡くなり、宮子は仕立屋の弥介(中村嘉葎雄)と結婚することとなり、これで、たみ子にも幸せが訪れるかと思いきや・・・。

WS000443_R.jpg
〈腕のいい仕立屋・弥介を演じる中村嘉葎雄〉

新田に大学教授の娘との縁談話が進んでいることを、たみ子は知ります。
さらに、島原の世話役・塚田(宮口精二)がたみ子と新田の仲を快く思わずチンピラを使って新田を脅迫し、新田は新田で医学界での出世を望み、次第にたみ子と疎遠に。
たみ子は絶望し、新田と無理心中を図ろうと毒薬を手に入れるも、すんでの所で思いとどまるのです。

WS000508_R.jpg

お茶屋「美よし」の旦那・千代松(進藤英太郎)の勧めもあって、乗り気がしないながらも、塚田の妾として生きていくことを渋々受け入れる、たみ子。
島原は売春防止法によって失業する赤線の芸者を“新妍芸者”として登録し、「芸者が客と惚れあって寝た」場合は防止法の適用にはならないと主張。この難局を乗り切ろうとしていました。その門出として、華々しく太夫道中が町を練り歩き・・・。

WS000595_R.jpg
〈輪違屋の前を練り歩く太夫道中〉

華々しい町の門出にも、たみ子は乗り気ではなく、「末廣」の帳場で酒を飲んでふてくされています。そこへ旦那風情を吹かせて塚田がやってきました。「もう、おまえは普通の人の仲間入りはでけん、おなごや。おまえかて、金で身任したおなごやないか。人にはそれぞれ分ちゅうもんがあってな、その分を越えた生き方しよう思うても世間にはなかなか通らんもんや。廓育ちは、廓の女らしい生きたらええねん」。

WS000615_R.jpg
〈島原の実力者・塚田には宮口精二〉

たみ子は塚田を毒殺します。「こんな人がいるさかい廓っちゅうなもんがないようにならへんにゃ。子どもの時分から苦しんできたんは、こんな人らのためやったんやっちゅう気がしてきたんや」と。

太夫道中の賑わいのなか、ひっそりと島原の裏門から警察に連行される、たみ子。長年、望んでいた廓を出られる時でした。そして、たみ子の表情はどこか晴れやかで・・・。

WS000647_R.jpg






コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://2ndkyotoism.blog101.fc2.com/tb.php/187-a616c6be
    この記事へのトラックバック


    Twitterボタン

    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。