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嵐電 RANDEN その3

2010年12月27日 22:47

「うわばみのおキヨ」(2005年『アナキズム』6号に初出)は、作風としては幻想奇譚のひとつです。

かつて京都の北白川にあった“北天堂”という風変わりな書店&カフェが舞台。ヒッピーやアングラやカゲキ派がたまるその店には、深夜になるとタイムトンネル経由の市電が停まり奇妙な客がやってくる・・・という設定です。

その北天堂は、東京文京区の白山にあった大正6年創業の“南天堂”がモデルとなっています。実際、ここには多くの文人や無政府主義者が集い、二階のカフェは南天堂時代という一時代を築いたサロンでもあったのです(ちなみに、モデルとなった南天堂は、今も南天堂書房として存在しますが、現在は普通の本屋だそうです)。

そして、作者を思わせる主人公の女の子がその店にいると、市電に乗って大正時代からやってきたのは・・・辻潤です(笑)。

嵐電_0002

主人公の女の子いわく「辻のおっちゃん」が京大西部講堂にアングラ劇を見るため去った後にやってきたのが、タイトルとなった「うわばみのおキヨ」こと、小島キヨ。辻潤の二番目の奥さんですね。風来坊の夫のせいで、キヨさんは「ごろにや」というおでん屋で働いていましたが、店に出ても呑んでばかりで皆からは「うわばみのおキヨ」と呼ばれていたのです。

時代も場所もチャンポンになった不思議なマンガですが、北天堂で“テッテ的”に呑み酩酊してしまった女の子はいつの間にかキヨさんの部屋に連れてこられ、家に帰るのが遅くなります。そしてタイムトリップしていた女の子が無事、家に帰ると母親にたいそう叱られ、犬小屋に監禁され、「頭のネジを巻き直しなさい!」と頭の血管を“ねじ式”にされてしまって・・・(笑)。

嵐電001

「リボンだと思えばかわいいかも」って、その発想、最高ですねっ! このように、つげテイストも満載の作品なのです。






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