--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

大谷本廟 円通橋

2011年04月12日 00:39

大谷本廟 円通橋


さて、気が向いたときの、橋シリーズでも・・・。

DSC00836_R[1]

桜の季節で賑わう東大路通りの、五條坂のふもと・・・大谷本廟にも多くの参拝者が訪れているようです。

DSC00725_R[1]

その大谷本廟の唐門の前にかかるのが「円通橋」、通称「めがね橋」です。
橋脚によって作られた二つの真円アーチが池水に映る姿を、当時の人々は眼鏡にたとえ、親しみを込めてそう呼んだのです。

DSC00762_R[1]

1603(慶長8)年、徳川幕府の政策によって五条坂の現在地に移転してきた大谷本廟ですが、この橋が造られたのは、1856(安政3)年。
幕末の1864(元治元)年に刊行された『花洛名勝図会』にも紹介され、建造当時より「めがね橋」と呼ばれていたことも興味深いです。

20110411183803b08[1]
〈『花洛名勝図会』大谷 唐門 円通橋より〉

江戸時代後期の歌人で、古筆刀剣の鑑定で知られる能勢春臣こと竹屋春臣は、この橋を「はちす咲池にかけたる玉橋は涼しき国に通ふなりけり」と歌っています。

DSC00737_R[1]

歌にある“はちす”とは、もちろん蓮のこと。
『花洛名勝図会』にも、橋の架かる「皓月池(こうげついけ)」の北には白蓮が、南には紅蓮が咲いていたことが描かれ、今も夏にはきれいな蓮が咲いています。

DSC00748_R[1]

円通橋は、長さ40メートル、幅6メートルの大きさで、橋脚、敷石、欄干など総て花崗岩の切り石でつくられ、「奇巧をつくした石橋」として珍重されてきました。橋脚の二つの真円アーチの他にも、高欄の親柱に用いられた頭飾りは「逆蓮頭(ぎゃくれんとう)」といい、神社仏閣特有の飾りつけで、名前の通り、蓮の花を反対にかぶせたような珍しいカタチをしています。

DSC00741_R[1]


京都で石造りの真円アーチ橋としては、「堀川第一橋(中立売橋)」(1873(明治6)年建造)が有名です。中立売橋は、京都の中では最も美しい小橋のうちの一つだと思うのですが、この橋が半円に近いカタチであるのに対して、

2011041118330971c[1] 〈堀川第一橋(中立売橋)〉

「円通橋」は年代的にも少し古い上に、真円そのもののカタチが見えていて・・・どちらも甲乙つけがたい名橋ですね。

DSC00760_R[1]




スポンサーサイト


Twitterボタン

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。