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(秘)必殺現代版 その1

2011年04月02日 00:53

(秘)必殺現代版 主水の子孫が京都に現われた 仕事人vs暴走族

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1982年12月31日。恒例の第24回レコード大賞では、細川たかしの「北酒場」が大賞を獲り、NHKでは紅白歌合戦が高視聴率を打ち出す中、テレビ朝日系列では、真っ向から視聴率勝負を棄てた“トンデモ”ドラマが放送されていました。

それが、「(秘)必殺現代版 主水の子孫が京都に現われた 仕事人vs暴走族」です。

藤田まこと主演でおなじみ、時代劇「必殺シリーズ」のスペシャル第3弾は、なんと現代劇だったのです。

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その藤田まことが語るオープニングの自虐的なナレーションも秀逸です。「大晦日、民放NHK比ぶれば 恥ずかしながらNHKが勝つ。神も仏もないものか。紅白嫌いの皆さんの、つのるウップンの数々を、晴らす一夜の裏番組。お釈迦ぁさぁでも、 I don't know」って(笑)。

当時、時代劇姿でおなじみレギュラー陣の洋服姿も新鮮ながら(特に、鮎川いずみがね)、このドラマで主要キャストを演じる芦屋小雁師匠の熱演ぶりに、注目っ!
現在、紅白歌合戦に真っ向勝負を挑んでいるダウンタウンの「笑ってはいけない」シリーズ並の爆笑シーンも満載です。


中村主水(藤田まこと)は保険の勧誘員、村上秀夫(三田村邦彦)は路上で手作りアクセサリーを売る青年、山田勇次(中条きよし)はピアノの調律師、そして長谷川加代(鮎川いずみ)は個人タクシーの運転手。

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カラオケ仲間だった彼ら四人は、ひょんなことからお互いの祖先が仕事人だったことを知り、カラオケ屋で言い争いになった悪徳産婦人科医師の殺害を企てるのです。

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〈悪徳医師の用心棒だったヤクザに殴られ、鴨川の河原に座り込む四人〉

河原で主水がつぶやくのです。「私のご先祖さんだったらねえ、グサーっといくとこ、なんですがねえ・・・」と。その言葉に固まる三人。「いや、私の曽々爺さんというのがね、その昔、お江戸八丁堀で同心やってたっていうんですけどね、生活が苦しいんで、裏稼業の殺し屋をやってたっていうんですよ」。
加代「すると晴らせぬ恨みを代わって晴らす?」。
勇次「もしかして仕事人か?」。
秀夫「同じ!」。
勇次「おれんちも仕事人だよ~」。
加代「わたしんちも!」。
秀夫「おれんちも仕事人だよ」。
って、んな、あほな(笑)。

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しかし、先祖の殺しの道具であった、勇次の三味線の糸は使い物にならず、秀夫のかんざしは夜の祇園には目立ちすぎ、主水の形見の刀は錆び付き・・・殺害は失敗するかに思えたものの、悪徳医師の偶然の運転ミスが原因で崖から車ごと転げ落ち、成功してしまったのです。

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〈事故の目撃者として加代が西陣警察署で事情聴取を受けているのを、向かいの北野天満宮で心配しながら待つ主水、秀夫、勇次の三人〉

悪徳医師の死因は事故死で片付いたものの、「もうこんな危険な真似は二度とご免」と、現代の仕事人はこれっきり、のはずだったのですが・・・。




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(秘)必殺現代版 その2

2011年04月02日 00:55

代々、中村主水(もんど)の名を継いでいる、藤田まこと演じる現代の中村主水。ご先祖様と同じく上司からは「昼行灯」と呼ばれ、保険勧誘の成績もよくはありません(もちろん上司役は、山内としお)。

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家ではおなじみ妻のりつ(白木万理)と姑のせん(菅井きん)がいて、肩身の狭い毎日。

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ある日、営業で立ち寄った零細商店店主・仙田(芦屋小雁)から五千万円(死亡時は三倍払いの一億五千万円)という大口の保険契約に成功する主水。

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〈最初、チョイ役での出演だと思われた小雁師匠でしたが、この後、ドラマの中でトンデモない活躍をするとは・・・〉

仙田は、妻(山口朱美)と娘(中西紫野)の三人暮らし。妻は苦しい家計を助けるため商売敵の24時間営業のスーパーで働き、娘は短大に通っています。

ところが保険金の契約直後、娘が妻を原付で迎えに行った帰り、暴走族に絡まれ、娘が暴行を受けてしまうのです。さらに、それを苦にした娘と妻は相次いで自殺してしまうのでした。

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〈当時の原付はノーヘルでもよかったのですが、二人乗りはダメ!〉

主水が保険契約の詰めのため仙田の店を訪れると、シャッターが閉まり、喪中のシールが貼られていました。そして、仙田の妻と娘の死を知るのです。

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〈娘のやり残したジグソーパズルに打ち込む仙田〉

保険金の受取人を主水にして、自分が死んだときには自分と妻と娘の墓を建て永代供養をしてほしいと頼む仙田。仙田の自殺を疑う主水に「自殺なんか絶対しますかいな。身寄りがないさかいね、万が一の時はあんたに後始末を頼もうと・・・」と仙田は明るく振る舞います。

その陽気さを不審に思う主水は、契約した夜、カラオケ仲間の三人に「みんなで二、三日でいいから仙田さんの身辺を見張ってくれませんかね」と依頼。三人はボトル二本づつを入れることを条件に、渋々承知します。




(秘)必殺現代版 その3

2011年04月02日 00:56

さて、お待ちかね、小雁師匠演じる仙田の奇妙な行動が始まります(笑)。

タクシー運転手の加代(鮎川いずみ)が見たのは、教習所に通い、熱心に原付二輪の教習を受けている仙田。

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〈昔の二輪教習所は、あんなにもダサい番号付きのジャージを着せられていたのでしょうか(笑)。原付の免許くらい、試験場に直に行って取ってほしいものです〉

探偵気取りのハンチング帽を被り、新京極を歩く仙田を尾行する、加代。

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修学旅行生が撮影中のカメラをガン見する中、なぜか仙田は女物の洋服ばかりを物色しています(勘のよい方なら、だいたいこのあたりで、仙田が後にとる行動はわかりますよね・・・(笑))。

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ピアノの調律師の勇次(中条きよし)が見たのは、河原で一心不乱に娘の遺した原付二輪の運転を練習する小雁師匠・・・ならぬ仙田でしたね(もはや役名はどうでもいいです)。

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小雁師匠はなぜか、片手運転の練習をし、しかも縄を振り回し、縄投げの練習・・・これぞまさしく、ロデオ・スタイルですっ!!

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〈普通なら、もうこの状態で警察に通報ですよ。いや、むしろ病院に・・・〉

アクセサリー職人の秀夫(三田村邦彦)が目にしたのは・・・、刃物店で包丁を買い、肉屋に立ち寄る小雁師匠。

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さらには夜にもスーパーで買い物をする小雁師匠を尾行していた秀夫でしたが、そのスーパーに、荒ぶれた地元の暴走族が店内をバイクで乱入!

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もう、ドラマ「スクール・ウォーズ」のオープニングで廊下をバイクで爆走する不良学生なんて、子供だましにしか思えませんっ! というか、「スクール・ウォーズ」よりも2年前にこのドラマが作られていたことから考えると、大映テレビの制作者が、松竹制作のこの映像からインスパイアされたのかもしれませんねっ!

さらにその夜、小雁師匠の家を盗み見た秀夫は、ただならぬ光景を目にします。
居間に吊り下げられたのは、牛肉のかたまり!!!
そしてそれを、包丁で何度も刺す小雁師匠!!!!

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どうやら小雁師匠が、のっぴきならない恐ろしいことを企んでいるようです!!

秀夫が報告のために主水に電話をしますが、主水の第一声は「ええ!! 肉、突き刺してる? どういうことだ、それ?」って。いやいや、聞きたいのはこちらですよっ!!!
受話器を置いて主水さんも考え込んでしまいました。「女物の服と靴、買っただろ・・・バイクの免許取って、片手乗りの練習と縄投げの練習・・・どういうことだ、頭こんがらがってきたな」って(笑)。


そして・・・誰もが予想したであろう、お待ちかね、小雁師匠の女装姿!!

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「恨みつらみが悲しくて、なんでこの世が生きらりょか♪」鮎川いずみが歌う「冬の花」をBGMに、女装してミニバイクに乗った小雁師匠が、妻と娘の憎き敵・暴走族を捜して、夜の道をひた走るのです。小雁師匠の命運は・・・もう視聴者すべてが知っているというのに・・・。

ようやく、暴走族に出会います・・・しかし暴走族の面々は、無邪気に囃し立てていますが、気づいていないのでしょうか。この人、女装したオッサンですよっ!!(笑)。

そして、出ました! 包丁を口にくわえ、荒縄を振り回す小雁師匠!! キュートンの鬼奴スタイルを超えた小雁師匠の勇姿ですっ!!

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練習の甲斐あって、縄はうまく暴走族のリーダーの首に巻き付くものの・・・小雁師匠の意気込みもむなしく、あっけなく縄を奪われ、河原を引きづり回されたあげく・・・ああ、小雁師匠(泣)。

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しかも事件現場に集まった野次馬からは「ええ年したオッサンが、女の格好して死んでますねん。おかまちゃいまっか、アレ」呼ばわりされる始末。




(秘)必殺現代版 その4

2011年04月02日 00:57

さて、ここからが現代の仕事人の腕の見せどころです。もちろん依頼料は小雁師匠の保険金一億五千万円です。

まずは、アクセサリー職人の秀夫。ジャッキーチェン顔負けの軽業で、暴走するバイクの後部座席を次々と飛び乗り、リーダー格の暴走族二人を仕留めます。

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二人が仕留められたことも知らず、暴走族はさらに山道へ。そこで待ち構えてるのは、三揃えのスーツにめかし込んだ、調律師の勇次。三味線の弦ならぬ、ピアノ線で、トンネルから出てきた、これまたリーダー格の暴走族一人を、吊り下げます。

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なぜか、暴走族の乗ったバイクは上下に分解し、勇次がピアノ線を「ピンッ」と鳴らすと、バイクだけが暴走族の手を離れ、落ちるという演出!

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さすがに、こうなると小雁師匠を女装だと当初見抜けなかった暴走族も、自分たちの身に起こっているただならぬ事態を察知いたしました。

そして、暴走族の目の前に現れたのは、タクシーならぬバイクに乗り、髪にメッシュを入れたおしゃれな加代。「北斗の拳」に出てきそう・・・。

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加代を追う、暴走族がまんまとおびき寄せられたのは、そう、悪徳産婦人科医師が事故を起こした崖だったのです。
そこに待ち構えるのが、交通整理の作業員に身をやつした主水。

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交通指示器を崖に向け、次々と暴走族は崖下へと、落ちていくのです・・・。その光景は、まるで「ハーメルンの笛吹き男」がネズミたちを川におびき寄せ、次々と溺れさせていく様を見ているように圧巻です。

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ただし、一人、リーダーの男だけは崖をバイクでよじ登り、主水に向かって全速力で向かってきます。それを、主水は先祖の形見の刀でタンクを突き刺し・・・バイクはガソリンをしたたらせながら走り抜けていきます。

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そして、主水はタバコの火をつけたマッチをガソリンの跡に投げ・・・リーダーの乗っていたバイクは大爆発。

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四人が死亡し、十五人が負傷した暴走族でしたが、この事件も他の暴走グループとの抗争として片付けられ・・・真相は闇の中に。

そして最後のオチは、小雁師匠・・・もとい仙田は、自殺を予見しての行為ということで保険金は下りず、主水は相変わらず冴えない日常へと戻るのでした・・・チャン、チャン。

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ふぅ~、すごいドラマです。こんなの大晦日に放送しますかね、フツー。でも、視聴率いくつだったんだろう・・・。






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